且座喫茶。

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谷山浩子デビュー50周年記念コンサート~5人でオールリクエスト~@東京国際フォーラムホールC

 

谷山浩子である。
オールナイトニッポン2部の、そしてニャンニャンしてねの谷山浩子である(そういうラジオ番組がかつてあったのです)

彼女を知ったのは今を遡ること約40年前。

カントリーガール」がラジオを中心にスマッシュヒットした事、石川ひとみにシングル曲を提供(後に本人もカバーしてシングル発売)ぐらいの知識しか無かったのですが、当時通ってた塾で仲良しになったR君に一緒に地元ラジオ局の公開放送に行かない?と誘われて、その日のゲストが谷山浩子だった事が最初の出会い。
ぱっと見不思議ちゃんだった事とトークの内容が漫画のことばかりで正直何だこの人?と思った事は内緒にしておく(笑)

その後、中島みゆきのオールナイトから谷山浩子が木曜2部にやっているのを知って眠い目を擦りながら一生懸命ニッポン放送を聴き始め。
当時自分が住んでいた静岡は2部になるとトラック運転手向けの番組に切り替わってしまったので雑音紛れのニッポン放送を聴くしか手立てがなかったのです。
そこから積極的ではないものの新譜が出れば聴く程度の本当にごくごくライトなファンとして谷山浩子を聴いていたのですね。

ユーミンやみゆきのように常に聴きたいというアーティストではないけれど、時々どっぷり浩子ワールドに浸りたいという時があって。
彼女の曲はメルヘンなのに落ち込んだリスナーを更に谷底に突き落とす冷酷さも持ち合わせて思い切りブラックな一面があったり。
少女のメルヘンと残酷さが同居する大人向けの童話を読んでいるような感覚。
そういう意味では唯一無二、他の追随を許さないアーティストじゃないかなと(世界観としては裏・斉藤由貴的とも言える。こちらも好きですが(笑))

そんな谷山浩子なので(どんなだ)ライブは気が向いたときにちょこちょこと、それも30年ぐらい前に行ったのを最後に遠ざかっていたのですが、こちらもTwitterのフォロワーさんから猫森集会に行きませんかのお誘いを受けて数年前に久々の邂逅を果たすのです。
あまりに久しぶりすぎてディープなファンの方に申し訳無いなーと思いながらの参加でしたが(汗)

そして昨日。

デビュー50周年記念ライブ、かつオールリクエストライブが国際フォーラムで開催されるというので(こちらも同じフォロワーさんに誘われて)行ってみた。
(チケットの半券にリクエスト曲を書いて舞台上でそれを抽選して歌うという方式。ユーミンの苗場もこれやって欲しいなぁ)

 

01.まもるくん
02.催眠レインコート
03.鬼こごめ
04.僕は帰る きっと帰る
05.真夜中の太陽
06.ブルーブルーブルー
07.イーハトーブの魔法の歌
08.果物屋のテーマ
09.小さな魚
10.仇
11.ネムルル
12.岸を離れる日

<アンコール>
01.きみがいるから
02.さよならDINO

「催眠レインコート」は自分も好きなアルバム「ボクハ・キミガ・スキ」から。
元々自身の書き下ろしたBL小説(と言ってもそんなに生々しくない)を基にしてるラブソングやや多めのアルバム。
この曲が聴けたのは今回の個人的な収穫。
それと「ブルーブルーブルー」はややクレイジーアレンジのシングルバージョンでの演奏では無く(個人的にはこちらが好きですが)アルバムバージョンで。
リクエスト時に「中学生の頃入院してた時にこの曲に元気を貰いました」というコメントが添えられていて実はこちらにちょっとウルッと。

にしても谷山浩子、不思議な存在だなぁ。
なのにこれからも地味に地味に聴いていくつもりです。