且座喫茶。

人生は冥土までの暇つぶしなら。

桑田佳祐 LIVE TOUR 2022「お互い元気に頑張りましょう‼」@東京ドーム(セトリ有り)


桑田佳祐である。

今を遡ること45年前、「勝手にシンドバッド」のデビューに衝撃を受けて生まれて初めてコンサートに行ったのは何を隠そう(何も隠せない)サザンオールスターズ
小学生の分際で小遣い叩いてチケットを買うという、今考えてもかなり生意気な子供に見えたんじゃなかろうか。
現に会場にいた高校生大学生のお兄さん達にクスクス笑われていたのを今でもはっきり覚えてる(特段根に持っているわけじゃないけど子供心にショック受けたんだろうな、未だにその光景覚えているし)

今となっては超マンネリで何を聞いても一緒、ただのスケベおじさんが頑張って歌ってるだけの老害と一部には好き放題言われてる、というのも知ってるけど(自分で書いてて切なくなってきた)こういう経緯もあって惚れた弱みというやつでもないのですが桑田のソロ活動を含めサザンが嫌いになれないんですよね。

確かに政治風刺の曲は薄っぺらくて現状を直視しているものでもないし、ロシアのウクライナ侵攻に対しても平和を守ろう的な無難なメッセージソングでまとめてしまったあたり、左派ミュージシャンの限界だろうなぁと生暖かく見てはいるのですが。
真っ赤なお登紀さんだけど歌と声は良いんだよねぇと思うのと同レベルと言うべきか(この辺りのニュアンスを伝えるのは難しい)

で、そんなこんなで桑田佳祐ライブ。
ソロ名義のライブに行くのは10年ぶりぐらいだろうか。

1. こんな僕で良かったら
2. 若い広場
3. 炎の聖歌隊 [Choir]
(MC)
4. MERRY X'MAS IN SUMMER
5. 可愛いミーナ
6. 真夜中のダンディー
7. 明日晴れるかな
8. いつか何処かで (I FEEL THE ECHO)
9. ダーリン
10. NUMBER WONDA GIRL ~恋するワンダ~
(MC)
11. 東京音頭
12. SMILE ~晴れ渡る空のように~
(アコースティックver.コーナー)
13. 鏡
14. BAN BAN BAN
15. BLUE ~こんな夜には踊れない
(MC)
16. なぎさホテル
17. 平和の街
18. 東京現代奇譚
19. ほととぎす [杜鵑草]
20. SOULコブラツイスト ~魂の悶絶
21. 悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)
22. ヨシ子さん
23. 真っ赤な太陽
24. 波乗りジョニー
(EC)
25. ROCK AND ROLL HERO
26. 銀河の星屑
27. 白い恋人達
28. 100万年の幸せ!!

出色はアコースティックで歌った「BLUE」ですかね。
個人的に好きな桑田ソロ曲No.1だったので歌い出したときにおぉ…とかなり感動。
原曲はかなりジャジーだけどアコースティックバージョンもそれはそれで悪くなかったです(そう思うとKAMAKURAあたりからしばらく続いた小林武史プロデュース作品は本当に名曲が多いなー。もう1回やってくれないかな)

それと前半で立て続けに2曲歌った「明日晴れるかな」と「いつか何処かで」。
この2曲、聞くと泣けて泣けてしょうがなくなる。
やるせなさを上手くあのメロディとアレンジで表現したなとその事にもジンと来る。

最近は仕事で一人で抱えざるを得ない事が多くてどうしようもない閉塞感で疲れてしまっていたけど、「お互い元気に頑張りましょう!!」のツアータイトル通り、嗚呼もうちょっとだけまだ生きてみようかなと思えた、そんなライブでした。

※おじさん明日は仕事です…