且座喫茶。

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小泉今日子 TOUR 2022 KKPP@相模女子大学グリーンホール

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かつて82年組と呼ばれたアイドル。

中森明菜、シブがき隊、堀ちえみ早見優松本伊代石川秀美、そして小泉今日子(正確には伊代ちゃんは81年後半デビューなのでここにカテゴライズされない人だったりするのだけど)
これ以外にも雨後竹の子のようにアイドルがデビューしたけど、事務所やレコード会社の政治力、そしてタレント性で生き残ったのは前述のアイドルだったりする。
82年組と呼ばれる括りは大抵この組み合わせだしね。

その中でもメディアミックスの仕掛け方(アンドローラは絵本も出してたし)やアイドルというプロジェクトとしての面白さがずば抜けていたのが小泉今日子だったように思う。
勿論楽曲も一流どころで固めてたしね。

※明菜はかなり早い段階でセルフプロデュースを開始してたので、どちらかと言えば中島みゆきに近い気がする。座付き作家兼女優。なのでアイドルという枠組みで語るにはちょっと違うかなーとずっと思っている。

ある人は言う。
小泉今日子なんて性格も悪いし歌だって上手くないし。
うん、言いたい事は分かるんだけど。

でもさ、身も蓋もない言い方だけど、当時の芸能界をサバイブして今残ってる芸能人ってどこか性格が悪かったりするわけで。
性格が悪いという言い方が適切でなければ、強気や勝ち気、ライバルを蹴落とすだけの度胸や自信、あるいは相当なド天然であると言うべきか。
可愛くて生意気である事が魅力的、それが一流女子アイドルの証と言ったのはまこりんさんだったような気がするけど。

小泉今日子も正にそこに当てはまる人なんだろうけど、個人的には歌手やタレントに性格の良さなんて求めてなくて。
アイドルなら本当に一時の輝き、その見せ方が如何に面白く魅力的であるかが自分の中の好き嫌いの判断基準で。
そして小泉今日子はそこにドンピシャ当てはまる人なのである。

というわけでおよそ30年振りという全国ツアー、どうしても見たくなって行ってみたのですが(以下セトリ)

1. The Stardust Memory
2. まっ赤な女の子
3. 渚のはいから人魚
4. 迷宮のアンドローラ
5. 夜明けのMEW
6. ヤマトナデシコ七変化
7. 艶姿ナミダ娘
8. Fade Out
9. 私の16才
10. なんてったってアイドル
11. 夏のタイムマシン
12. T字路
13. 潮騒のメモリー
14. 怪盗ルビイ
15. あなたに逢えてよかった
16. 優しい雨
17. My Sweet Home
18. 月ひとしずく
19. 木枯しに抱かれて
(アンコール)
20. 学園天国
21. 東の島にブタがいた vol.2

うん、ほぼシングル曲で固めて文句なしのセトリ(アンコールはライブでよく歌っていたという曲)
1曲目でまずそれ歌うかという驚きもあったし、2と3、6と7は似たような曲調ということでリミックスアレンジにしていたのも良かったけれど、やっぱり小林武史作品の15と17は泣けてしょうがなかった。
そして改めて「迷宮のアンドローラ」を聞いて嗚呼本当に名曲だなぁと。松本隆×筒美京平作品の傑作。
個人的には「魔女」と「水のルージュ」が聞きたかったかなぁ。

嗚呼、こんな素晴らしい曲を歌う小泉今日子なのに今どうしてこんななっちゃったんだろ。
返す返すも残念である。