且座喫茶。

人生は冥土までの暇つぶしなら。

松任谷由実 コンサートツアー 深海の街@神戸国際会館こくさいホール


ユーミンである。神戸である。
泣いてどうなるわけでもなく((c)前川清)プライベートで訪れるのは実に28年振りの神戸。



実を言うと今回のツアー、開始となった横須賀2日間を見るという僥倖に恵まれていたのですね(しかも初日に最前列)
とても良いセトリだったしもう一度見に行ってもいいなぁ…などと思っていたところに、再び友人からの神戸最終公演のお誘い。
神戸公演ではダブルアンコールで「タワーサイド・メモリー」を歌う事が多いようで。
個人的に好きな曲なのに、実はまだ生で聞いた事がなかったのですね。
嗚呼これを聞くために神戸に行っても良いかなと。
そして取れたチケットは神戸2日間…結果的にツアー最初と最後の2日間だけを見るという、我ながらとても贅沢した気分。

01. 翳りゆく部屋
02. グレイス・スリックの肖像
03. 1920
04. ノートルダム
05. 深海の街
06. カンナ8号線
07. ずっとそばに
08. What to do ? waa woo
09. 知らないどうし
MC
10. あなたと 私と
11. REBORN~太陽よ止まって
MC
12. 散りてなお
13. 雨の街を
14. ひこうき雲
15. NIKE~The goddess of victory
16. LATE SUMMER LAKE
17. Hello, my friend
18. ANNIVERSARY
19. 水の影

EN1. 青い船で
EN2. 空と海の輝きに向けて

DEN. 二人のパイレーツ
TEN. タワー・サイド・メモリー
QEN. 卒業写真

初演を見た時にはオープニング2曲に(え?この曲持ってくる?)と度肝を抜かれ、そこからMCも最小限にラストの「水の影」まで一気に駆け抜けるようなセトリ。
今改めて見ても特に後半に漂うのはもう会えなくなってしまった人への思いや別れがテーマにあって、この世の無常を思うような選曲。
コロナ禍で製作したアルバムのツアーだけに生と死を意識したのか、うっすらと死の匂いさえ漂う。

そこからアンコールの「青い船で」と「空と海の…」はこんな状況下でも我々はここで生きて行くのだという強い意志のようなものが感じられて、今年の苗場でも同じような感想を抱いたけど、嗚呼これが今のユーミンのメッセージなのかと。

…とここまで書いたのは実は先週の日曜日(7/10)

神戸から戻ってきてしばらくはずっと最終日の余韻が残っていたのですね。
ふと思い出す事や夢の中でもあのステージが出てきたりして、自分だけまだ深海の街にいるような気分(大袈裟かもしれないけど本当に)
今日(7/16)になってやっと抜け出せたのでこうして続きを書いているわけですが(汗)

あ、念願だった「タワー・サイド・メモリー」について。
今回はピアノ、ギター、コーラスというアコースティックバージョンで。
このアルバムリリース当時(景色が見える曲だなぁ)と思った曲だけど、こうして神戸の地で改めて聞いて本当に良いなぁと思った次第。

また行きてーなー神戸。