且座喫茶。

人生は冥土までの暇つぶしなら。

最近の私は。

ふー…

と大きな溜息つきたくなる程にここ数ヶ月仕事で上層部と衝突する事ばかり続き。
治りかかった円形脱毛も更に酷くなってしまった。
もう慣れっこになったとはいえ、そりゃ気持ちも凹む。
「もう円形出来ちゃってさー大変あはははは」と自らおどけてみせても、だ。

そこまで一杯一杯になってるつもりは無かったのにな。
意外と身体は正直なもんである。

中島みゆきの曲じゃないけど「頑張ってから死にたいな」という気持ち半分、まぁこのまま行ったら早死するかもなという気持ち半分。
それが怖れなのか希望なのか自分の事なのに分からなくなっている。

疲れているんですかね私。

松任谷由実 コンサートツアー 深海の街@神戸国際会館こくさいホール


ユーミンである。神戸である。
泣いてどうなるわけでもなく((c)前川清)プライベートで訪れるのは実に28年振りの神戸。



実を言うと今回のツアー、開始となった横須賀2日間を見るという僥倖に恵まれていたのですね(しかも初日に最前列)
とても良いセトリだったしもう一度見に行ってもいいなぁ…などと思っていたところに、再び友人からの神戸最終公演のお誘い。
神戸公演ではダブルアンコールで「タワーサイド・メモリー」を歌う事が多いようで。
個人的に好きな曲なのに、実はまだ生で聞いた事がなかったのですね。
嗚呼これを聞くために神戸に行っても良いかなと。
そして取れたチケットは神戸2日間…結果的にツアー最初と最後の2日間だけを見るという、我ながらとても贅沢した気分。

01. 翳りゆく部屋
02. グレイス・スリックの肖像
03. 1920
04. ノートルダム
05. 深海の街
06. カンナ8号線
07. ずっとそばに
08. What to do ? waa woo
09. 知らないどうし
MC
10. あなたと 私と
11. REBORN~太陽よ止まって
MC
12. 散りてなお
13. 雨の街を
14. ひこうき雲
15. NIKE~The goddess of victory
16. LATE SUMMER LAKE
17. Hello, my friend
18. ANNIVERSARY
19. 水の影

EN1. 青い船で
EN2. 空と海の輝きに向けて

DEN. 二人のパイレーツ
TEN. タワー・サイド・メモリー
QEN. 卒業写真

初演を見た時にはオープニング2曲に(え?この曲持ってくる?)と度肝を抜かれ、そこからMCも最小限にラストの「水の影」まで一気に駆け抜けるようなセトリ。
今改めて見ても特に後半に漂うのはもう会えなくなってしまった人への思いや別れがテーマにあって、この世の無常を思うような選曲。
コロナ禍で製作したアルバムのツアーだけに生と死を意識したのか、うっすらと死の匂いさえ漂う。

そこからアンコールの「青い船で」と「空と海の…」はこんな状況下でも我々はここで生きて行くのだという強い意志のようなものが感じられて、今年の苗場でも同じような感想を抱いたけど、嗚呼これが今のユーミンのメッセージなのかと。

…とここまで書いたのは実は先週の日曜日(7/10)

神戸から戻ってきてしばらくはずっと最終日の余韻が残っていたのですね。
ふと思い出す事や夢の中でもあのステージが出てきたりして、自分だけまだ深海の街にいるような気分(大袈裟かもしれないけど本当に)
今日(7/16)になってやっと抜け出せたのでこうして続きを書いているわけですが(汗)

あ、念願だった「タワー・サイド・メモリー」について。
今回はピアノ、ギター、コーラスというアコースティックバージョンで。
このアルバムリリース当時(景色が見える曲だなぁ)と思った曲だけど、こうして神戸の地で改めて聞いて本当に良いなぁと思った次第。

また行きてーなー神戸。

JUJU HALL TOUR 2022 不思議の国のジュジュ苑 ユーミンをめぐる物語@中野サンプラザ(セトリ有)



JUJUである。
寿々でもなければ呪々でもなく、物真似芸人のJOJOでもない(すげー似てるけど)



個人的には単にそこそこ歌の上手い人、というイメージしかなく。
オアシズ大久保さんがいみじくも「JUJUってさぁ雰囲気だけで歌ってるよねー」という名言を残していて心の中で拍手喝采するぐらい同意していたわけですが。

ユーミンのカバーアルバム、しかもアレンジは全て正隆氏が手掛けたと聞いて流石に放っておくわけにはいかず(笑)ほぼ初めてぐらいにJUJUと向き合ってみたのです。

で、その感想。
あー…そういうことか。

ユーミン(というか正隆氏が主導なんだろうけど)はJUJUのボーカルを使ってリアレンジした世界を描きたかったのかと。
ユーミン自身は曲を大胆にリアレンジしてライブで披露する事は無いから(ユーミンブランドの維持という意味では非常に正しいとは思う)その代わりとしてのJUJU。
ユーミンブランド謹製の公式カバーアルバムという扱いか。

そしてアルバム購入特典の先行予約で取ったライブに参戦。

1.光の中へ
2.September Blue Moon
3.影になって
4.街角のペシミスト
5.ダイヤモンドの街角
6.Midnight Train
7.Valentine’s RADIO
8.TUXEDO RAIN
9.一緒に暮らそう
10.ジェラシーという名の悪夢
11.鍵穴
12.TYPHOON
13.12階のこいびと
14.真珠のピアス
15.リフレインが叫んでる
16.DESTINY
17.花紀行
18.かんらん車
19.ダンデライオン
20.守ってあげたい
21.メトロポリスの片隅で
22.卒業写真
23.奇跡を望むなら…
(Encore)
24.花(新曲)
25.A HAPPY NEW YEAR

※赤文字がカバーアルバムから、青文字はJUJUのオリジナル曲

あとここからは心の声を書き綴ります。悪口ではないです。あくまでも心の声ということで(笑)

・演出が正隆さんということもあって軽く寸劇(ストーリーとかコンセプトと呼ぶにはやや稚拙に思えたのでここでは寸劇と書きます)入ったのはご愛敬。

・ステージからそれほど離れていない席で見ていたのですが、美脚を誇るJUJUなのに顔はどこをどう見ても湯川れい子にしか見えなかったです…

・今回のセトリを見て嗚呼と思えた貴方はかなりユーミンのライブを見ている方。そう、ユーミンの通常ツアーのセトリから選曲したような曲が多め。JUJUファンというよりもユーミンファンを意識した選曲。

・一番良かったと思ったのはJUJU自身も一番好きだと言ってた(そして今年の苗場でJUJU自身がリクエストしていた)「ダイヤモンドの街角」。ストリングスとアコギだけのアレンジ。そして何より歌詞が良い。元々の曲の完成度が高いんだけどね。

・そう考えると自身のオリジナル曲をオープニングと最後に持ってきたのは悪手だったような…歌詞が凡庸で本当につまらなく聞こえる。新曲で歌った「花」なんて(え?これコブクロが作った曲ですか?)ぐらい何のひねりもない曲。いいのか?そんな曲リリースして?

・今回のカバーアルバム、決して悪いものではなかったけれど(極端に奇抜なリアレンジは少なくて聞きやすいと思う)明らかに会場が聞き入って盛り上がっていたのは「かんらん車」や「メトロポリスの片隅で」のような原曲に忠実なアレンジだったり。

結論。ユーミンってすげーな(こなみ)

 

揺らぐ

前回のブログにもちらっと書いたけど、年を重ねたせいなのか、確信を持って言い切る事が年々苦手になっている(ような気がする)

そりゃね、仕事ではこんな曖昧な事は言ってられないし、極端な話、犯罪なら○か×しかないわけで、そういった事に対しては当然の事ながら迷いは無いのだけど。

殊私生活、例えば相談を受けてアドバイスを求められる、ツイッターで何を強く言い切る等々、いつの間にかからきし苦手になってしまった。

人間、特に人の気持ちなんて曖昧で、ある時には善と悪を、また別の時には昼と夜を行き来するような、とても揺らぎのある存在だと、今更ながら、そして我が身をもって経験したせいもあって。

嗚呼、人生なんて黒でも白でも無い、100でもゼロでも無い世界で。
どこまでもグレー、そしてどこまでも素数
それこそが人生の真理なんじゃねぇか?と。

うんと昔は50代は人生の荒波乗り越えて、もっとどっしり構えて生きているものだとばかり思ってたんだけどな。
乗り継ぐ電車を間違えてしまったのか、それともまだまだ経験値が足りていないのか。

だから。
嫌われても仕方ないなとハハハと乾いた笑いしか出て来ない。
昔憧れていた、そして君に相応しいだけの「大人」にはなかなかなれそうにもない。

魔が差す

という言葉がある。

「心の中に悪魔がはいったように、ふと悪念を起こす。 思いもよらない出来心を起こすこと」

突然逝ってしまったあの人も一瞬にしてあちらの世界に魅入られてしまったのだろうか。
それとも心に抱えた重い物に耐えきれなくなってしまったのか。
あれこれ想像するのは失礼だと思いながらも、一日中ずっとモヤモヤとしている。

病を抱えた彼は今も元気でいるのだろうか。

身体の自由が利かなくなったら尊厳死を選択したいと言ってたっけ。
なーに、自分よりも若いんだからずっと元気でいてくださいよと、その時は軽く(でも本気で)言ってしまったけど、本当にこれが正しいメッセージだったのかと実は未だに答えに迷っている。

身体が動かなくなって苦しんでいる人を、心に重い物を抱えて辛い人を周りがそれでも生きてくれと願う気持ちはただのエゴなんじゃないか。
それでも生きてくれなんて本当は簡単に口に出来るものではないんじゃないか。
でも一緒に笑ったり話したりしたいのは事実で…と考えれば考えるほど答えがまとまらなくなる。

自分が好きな人達が一日でも多く笑って過ごせるように、そして魔が差す事など無いように、無力な自分は唯々願うばかりである。

谷山浩子デビュー50周年記念コンサート~5人でオールリクエスト~@東京国際フォーラムホールC

 

谷山浩子である。
オールナイトニッポン2部の、そしてニャンニャンしてねの谷山浩子である(そういうラジオ番組がかつてあったのです)

彼女を知ったのは今を遡ること約40年前。

カントリーガール」がラジオを中心にスマッシュヒットした事、石川ひとみにシングル曲を提供(後に本人もカバーしてシングル発売)ぐらいの知識しか無かったのですが、当時通ってた塾で仲良しになったR君に一緒に地元ラジオ局の公開放送に行かない?と誘われて、その日のゲストが谷山浩子だった事が最初の出会い。
ぱっと見不思議ちゃんだった事とトークの内容が漫画のことばかりで正直何だこの人?と思った事は内緒にしておく(笑)

その後、中島みゆきのオールナイトから谷山浩子が木曜2部にやっているのを知って眠い目を擦りながら一生懸命ニッポン放送を聴き始め。
当時自分が住んでいた静岡は2部になるとトラック運転手向けの番組に切り替わってしまったので雑音紛れのニッポン放送を聴くしか手立てがなかったのです。
そこから積極的ではないものの新譜が出れば聴く程度の本当にごくごくライトなファンとして谷山浩子を聴いていたのですね。

ユーミンやみゆきのように常に聴きたいというアーティストではないけれど、時々どっぷり浩子ワールドに浸りたいという時があって。
彼女の曲はメルヘンなのに落ち込んだリスナーを更に谷底に突き落とす冷酷さも持ち合わせて思い切りブラックな一面があったり。
少女のメルヘンと残酷さが同居する大人向けの童話を読んでいるような感覚。
そういう意味では唯一無二、他の追随を許さないアーティストじゃないかなと(世界観としては裏・斉藤由貴的とも言える。こちらも好きですが(笑))

そんな谷山浩子なので(どんなだ)ライブは気が向いたときにちょこちょこと、それも30年ぐらい前に行ったのを最後に遠ざかっていたのですが、こちらもTwitterのフォロワーさんから猫森集会に行きませんかのお誘いを受けて数年前に久々の邂逅を果たすのです。
あまりに久しぶりすぎてディープなファンの方に申し訳無いなーと思いながらの参加でしたが(汗)

そして昨日。

デビュー50周年記念ライブ、かつオールリクエストライブが国際フォーラムで開催されるというので(こちらも同じフォロワーさんに誘われて)行ってみた。
(チケットの半券にリクエスト曲を書いて舞台上でそれを抽選して歌うという方式。ユーミンの苗場もこれやって欲しいなぁ)

 

01.まもるくん
02.催眠レインコート
03.鬼こごめ
04.僕は帰る きっと帰る
05.真夜中の太陽
06.ブルーブルーブルー
07.イーハトーブの魔法の歌
08.果物屋のテーマ
09.小さな魚
10.仇
11.ネムルル
12.岸を離れる日

<アンコール>
01.きみがいるから
02.さよならDINO

「催眠レインコート」は自分も好きなアルバム「ボクハ・キミガ・スキ」から。
元々自身の書き下ろしたBL小説(と言ってもそんなに生々しくない)を基にしてるラブソングやや多めのアルバム。
この曲が聴けたのは今回の個人的な収穫。
それと「ブルーブルーブルー」はややクレイジーアレンジのシングルバージョンでの演奏では無く(個人的にはこちらが好きですが)アルバムバージョンで。
リクエスト時に「中学生の頃入院してた時にこの曲に元気を貰いました」というコメントが添えられていて実はこちらにちょっとウルッと。

にしても谷山浩子、不思議な存在だなぁ。
なのにこれからも地味に地味に聴いていくつもりです。

 

円形脱毛症

になりました。
7年振り3度目。
いや、犯罪でもないし紅白の出場歌手でもないけど(つい茶化して書いてしまう悪い癖)

原因ははっきり分かっているのだけど、ここでぶちまけようとは思ってない。
まぁ仕事は大変さ、とだけは恨み辛みも含めて書いておく(笑)

そして毎回思うのは、嗚呼街行く人は誰もまじまじと自分の事なんて見てないし、仮に(円形脱毛を)見られたとしてもみんな(あっ)という表情はするけど見て見ぬ振りをしてくれるってこと。
この(あっ)の後の知らんぷりは泣きそうになるんですよね。
労りや慰めの言葉をいただかなくてもこういう優しさは本当に身に沁みる。
みんなありがとう!と両腕挙げて叫びそうになる(半分ウソ)

まぁ半年ぐらい(長いと1年ぐらい)は円形脱毛とのお付き合いが続く。
もし円形脱毛の人を街で見かけてもみんな見て見ぬ振りしてあげてね。
心の中では本当に感謝しております。